筒乱図目貫
無銘 乗真

附寛文七年光侶折紙代金壱枚参両

室町時代後期 山城国京都
赤銅地容彫色絵
表:30.5mm 裏:30.2mm
上製落込桐箱入

特別保存刀装具鑑定書
ご成約を賜りました

 後藤宗家三代乗真の作であることを十代廉乗(光侶)が極めて折紙を発行した本作。筒乱は腰に付ける小物入れで多くは革製。火縄銃に使用する早合、火縄、弾丸、火薬入れなどを収納した。ふっくらと量感たっぷりの筒乱は打ち出し強く、点刻による石目地が革の質感を表している。互いに呼応するような金銀色絵による波文も目を引く。縁飾や紐にも銀色絵が施され、一部は黒化し、光の加減で虹色に輝く。乗真には茶道具や鷹匠道具、最新の武器である火縄銃など器物を題材にした作も多い。晩年は息子の光乗と共に焼付鑞の開発に成功し、これによりウットリでは難しかった細かい細工が可能となった。
筒乱図目貫 無銘 乗真

筒乱図目貫 無銘 乗真

筒乱図目貫 無銘 乗真

筒乱図目貫 無銘 乗真

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