龍図縁頭
銘 平戸住國重 |
江戸時代中期 肥前国平戸 |
早くから諸外国との交渉があり、幕政時代には特定の国のみとはいえ唯一世界に向けて開かれた港であった平戸。それ故彼の地では異国情緒を感じさせる装剣小道具が多く作られ人気を博していた。この平戸住國重の作も縁と頭の側面にアルファベットを刻し、異国風な独自の世界を展開している。文字は単に意匠としての面白さから採り入れたというが、何か意味があるのではとつい調べてみたくなる。波や雲、丸紋で囲まれた龍や宝珠はヨーロッパの書物の挿画を見るようで興味深い。 |
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