嵐山図小柄
銘 細野惣左衛門政守花押 |
江戸時代中期 山城国京都 |
大堰川(桂川)の筏流し、渡月橋を渡る人々。今も昔も名所である嵐山の風景を毛彫と色絵で素描のように軽やかに彫描いている。細野惣左衛門政守は片切彫りや毛彫に色絵や平象嵌を駆使して洛中洛外の風景や人々の生活を活写し人気を博した。筏流しは昭和三十年代に途絶したが(*)、本作では300年前の嵐山の賑わいを窺い知ることができる。 (*)2017年12月、官民挙げての筏流し復活プロジェクトにより大堰川で長さ50メートルに及ぶ十二連の筏流しが行われた。 |
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