45 珠追龍 於岡山仙壽也(棟)
珠追龍・七星文金平象嵌

切刃造直刀 銘 上林恒平作 昭和癸亥春吉祥  刃長 二尺六寸 金無垢ハバキ


 丙子椒林剣や七星剣等、奈良時代に製作された数々の名剣の写しに成功した仙壽の、宝珠を追う龍をモチーフとした大作。正倉院の実存品に倣い、金線のすべてを三角点の金象嵌で繋ぎ、その一点一点の連続で絵柄を完成させるという精魂の限りが試される仕事。不世出の天才のみが成し得る神技である。

    

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