44 古今和歌 仙壽也
表裏 和歌金銀平象嵌


切刃造直刀 銘 河内國平造 昭和五十七年秋吉日 刃長 二尺三寸一分

『柳村仙壽平成の刀身彫刻』所載


 正倉院蔵の上古刀研究の泰斗河内國平の、切刃造の直刀に、百人一首に採られている坂上是則の歌を流麗な草書体で金象嵌している。「朝ぼらけありあけの月と見るまでに 吉野の里に降れる白雪」の白雪の文字のみ雪を意図して白く銀象嵌を施し、神経の細やかなところを見せている。

  

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