39 梅龍 彫仙壽
表 梅龍鋤下高肉彫 裏 三鈷柄付剣鋤下高肉彫

銘 長谷堂住人恒平作 平成七年春吉日 刃長 二尺四寸四分五厘



 粟田口近江守忠綱風に造り上げた恒平の刀に、濃密な梅龍と三鈷柄付剣を鋤下高肉彫にしている。この図の先駆者一竿子忠綱のそれに比して胴体太く起伏激しく、龍の鱗や梅花の彫口も一段と精巧緻密で、その絢爛さは筆舌に尽くし難いものがある。

  

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