36 倶利迦羅 範光彫之
倶利迦羅肉彫欄間透

銘 筑州住宗昌親 平成十五年春 刃長 一尺一寸二分九厘


  宗昌親の出羽大掾國路風の平身に、範光が樋中欄間透彫を試みている。この剣を巻く龍も、仙壽彫に倣って表裏の図柄を変え、巻き付くそのままの姿態を彫っている。絵付けに腐心し、欄間彫の困難さに立ち向った彫師の意気も良し。

  

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