35 毘沙門天 仙壽[金印銘] 表 毘沙門天鋤下高肉彫 裏 旗鉾
銘 恒平作 平成七年初春 刃長 一尺一分
上林恒平の長谷部國信にも擬せられる相州伝の働き顕著な極幅広の刀身の一面に、四天王の一人毘沙門天を豪快に彫り上げている。彫り際が垂直に鋤き下げられて清冽の趣があり、彫り出された神像は巧緻な鑽使いによって岩上に凛呼と立ち、生命を得ているかの如くである。