17 爪付護摩箸 仙壽也 爪付護摩箸欄間透
銘 恒平 平成五年八月日 刃長 七寸二分二厘
『享保名物帖』所収で国宝指定の庖丁正宗は三振あるが、これは内藤右京亮旧蔵の一。護摩箸を彫り透し、表裏の元に剣の柄を瓜の形に彫り添えている。この写しを成功させるため、恒平が秘術を尽くして正宗の姿、地鉄、刃文の再現に努めている。