12 横向不動 仙壽花押(金象嵌)
表 櫃中横向不動浮彫 裏 梵字・護摩箸

銘 恒平作 昭和六十年十月日 刃長 九寸一分一厘
附宝珠透彫金無垢ハバキ  桐箱付

地沸の小粒も燦然と潤いに満ちた恒平作の刀身に、額内横向不動を彫っている。不動明王という室町時代からある図柄を横向に意匠表現した仙壽創始の彫法で、大きく火炎が鋤出高肉彫されて迫力に富み、かつて見ない不動の横の表情が克明に彫り表わされている。

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