6 倶利迦羅 学宗長彫仙壽(棟)
表 倶利迦羅鋤下高肉彫 裏 旗鉾

銘 恒平作 昭和五十七年八月日 刃長 七寸七分九厘
『柳村仙壽平成の刀身彫刻』所載 桐箱付


第一回個展出品作品

 仙壽には埋忠明壽門の彫物名手、肥前の宗長に倣ったものが他にもあるが、本作は恒平の山城伝明壽写しの片切刃造に宗長彫を施したもの。首が長く攻撃的な姿勢の龍は彫り口が鋭角となり、細密にして立体感溢れる宗長彫そのものである。

   

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