4 獅子貞宗写 彫仙壽花押(金象嵌)
表 樋中倶利迦羅浮彫 裏 樋中梵字
銘 恒平作 昭和乙丑年春 刃長 九寸五分 桐箱付

 


『柳村仙壽平成の刀身彫刻』所載

 大坂御物で『享保名物帖』所収の獅子貞宗の表の彫に挑んだもの。地鉄鍛え、刃文共に貞宗を念頭に置いた恒平作の刀身の樋中に三鈷柄付剣を真に彫り、剣に巻き付く龍を草体で彫り描いている。本歌よりも鑽が切り立って彫り深く、仙壽彫の優秀性を証している。


 


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