蜘蛛の糸透鍔(鐔)
無銘 神吉


江戸時代後期 肥後国

鉄地菊花形地透
縦:84.5mm 横:79.5mm
切羽台厚さ:5mm
耳際厚さ:4.5mm
上製桐箱入

保存刀装具鑑定書
(糸巻透鐔 無銘 神吉)
ご成約を賜りました

 色合い黒く引き締まった精良な地鉄はすべすべとした手触りで耳に向かってやや肉を落とした造り込み。二十四葉の菊花形外周に蜘蛛の巣を透かした意匠は三代林又八に同図がある。両櫃穴の線が最も細く、次いで切羽台に向かって放射状に延びる直線が細くなる。横糸を表す線は外側の方がやや太い。細やかな配慮である。曲線と直線が織りなす明瞭な構成は端正な中にどことなく華やぎを感じさせる。大振りなところも魅力。
蜘蛛の糸透鍔(鐔) 無銘 神吉

蜘蛛の糸透鍔(鐔) 無銘 神吉


蜘蛛の糸透鍔(鐔) 無銘 神吉

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