影蝶透鍔(鐔)
銘 八代 甚吾作 六十五歳 茂永


江戸時代後期 肥後国

鉄地障泥形影透真鍮象嵌
縦:73.2mm 横:67.5mm
切羽台厚さ:5mm
耳際厚さ:3.5mm
特製桐箱入

特別保存刀装具鑑定書
ご成約を賜りました

 「八代甚吾作 六十五歳 茂永」と行年銘を添えた在銘品で、特徴的な茎穴の形からもそれとわかる甚吾茂永の作である。細川三斎公の歌仙拵にかけられた古正阿弥作で知られる、蝶の形を影透かししたという影蝶透は室町時代からある古い意匠であるが、抽象的でまるで現代美術を見るような新鮮味がある。全体は下部が張った障泥形、切羽台から耳に向かって肉を落とした碁石形。滑らかで艶のある平地と土手耳の境にある細い真鍮の線象嵌が全体を引き締めてアクセントになっている。茂永は技量高く、創造力に溢れた志水家の掉尾を飾る名工。
影蝶透鍔(鐔) 銘 八代 甚五作 六十五歳 茂永

影蝶透 銘 八代 甚吾作 六十五歳 茂永


影蝶透鍔(鐔) 銘 八代 甚吾作 六十五歳 茂永

影蝶透鍔(鐔) 銘 八代 甚吾作 六十五歳 茂永

Copy Right(c) Ginza Choshuya Co&Ltd reserved