短刀
平成八年大阪府登録
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眠龍子壽實は藩工濱部壽格の子で、安永六年鳥取城下の生まれ。寛政八年二十歳の時、幕府の蔵刀及び刀剣書の調査を命じられた父に従って江戸に出、名刀の数々を熟覧し、江戸の刀工等とも交流して作刀の奥深さを知り、さらなる研究の基礎とした。澄明な地鉄に丁子乱刃の冴えた作風を完成させた壽實は、丁子乱刃の構成を突き詰め、時に富士山を象った刃文(注@)を焼くなど、創作意欲と非凡な技術(注A)を持った優工でもあった。 |
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