脇差
銘 近江大掾忠吉(六代)


Wakizashi
Omi daijo Tadayoshi
(the 6th Generation)


肥前国 寛政頃 約二百三十年前
Hizen province / Kansei era (late Edo period, late 18th century), about 230 years ago
刃長 一尺八寸五厘 Edge length; 54.7cm
反り 三分六厘 Sori (Curveture); approx.1.09cm
元幅 一寸一厘半 Moto-haba(Width at Ha-machi); approx. 3.08cm
先幅 七分 Saki-haba (Width at Kissaki); approx. 2.12cm
棟重ね 二分三厘半
鎬重ね 二分五厘 Kasane (Thickness); approx. 0.76cm
金着一重ハバキ 白鞘入 Gold foil single Habaki / Shirasaya

昭和六十一年熊本県登録
特別保存刀剣鑑定書(六代)

 六代目忠吉は先代の次男で元文元年の生まれ。はじめ忠廣と銘し、安永四年に父が没して家督を相続し忠吉に改銘、寛政二年に近江守を受領している。祖父、父共に長命であったが、六代目もまた八十歳の長寿を得ている。
 この脇差は、肥前刀の伝統を伝える細かな地沸で覆われた小板目鍛えに直刃を焼いた、綺麗な出来。やや寸法が長く、区深く残されて身幅広く、重ねも厚くわずかに鎬が張って量感があり、物打辺りの肉が減ることなく、中鋒延びごころの帽子も焼の深い健全体配。忠吉家伝統の小糠肌と表現される地鉄は密に詰んで明るく冴え冴えとし、地景が穏やかに入って肥前刀の優秀性を物語っている。直刃基調の刃文は浅く湾れ、一部に湯走りが掛かって明るく冴え、帽子は小丸に返る。明るい匂を主調に小沸が叢付いた焼刃は、湯走りに伴う平地側への小足と煙り込むようなうちのけ状、あるいは鋭い足状の淡い働きで、常にも増して働きは活発。研数少なく堅牢な茎には、鑚強く銘字が刻されている。

脇差 銘 近江大掾忠吉(六代)脇差 銘 近江大掾忠吉(六代)脇差 銘 近江大掾忠吉(六代) 白鞘

脇差 銘 近江大掾忠吉(六代) 切先表脇差 銘 近江大掾忠吉(六代) 刀身中央表脇差 銘 近江大掾忠吉(六代) ハバキ上表


脇差 銘 近江大掾忠吉(六代) 切先裏脇差 銘 近江大掾忠吉(六代) 中央裏脇差 銘 近江大掾忠吉(六代) 刀身区上差裏

脇差 銘 近江大掾忠吉(六代) ハバキ

忠吉押形
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