刀 銘 大和住藤原道晴
平成二年東京都登録 |
幕末の武士の中には銀板写真に姿を遺している者がある。緊張した面持ちの彼らの腰元に覗くのは寸法長めで反りが浅く柄の長い刀。殊に土佐や薩摩の武士は長い刀を好み、例えば薩摩名うての剣客中村半次郎は波平行安三尺二寸や関兼定二尺五寸を用いたという。土佐武士も三尺を超える刀を腰に京の町を闊歩し、新撰組と渡り合った。 注@…『銀座情報』一六二号に慶應二歳五月吉日紀の刀が載せられている。刃長二尺二寸八分七厘、銘字は月山貞一張りの草書体である。 |
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