刀
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足利尊氏、佐々木道誉、楠木正成、新田義貞など英雄が躍動した南北朝時代。騎馬武者はいざという場面で三尺近い長さの大太刀を打ち振るい、決戦を挑んだ。この時期、備前長舩の棟梁兼光は尊氏から屋敷地を安堵されたと伝え、倫光、基光、義光、政光などの精鋭を率いて武将の需に応えていた。重光もまた兼光の門人(注@)。因みに、熱田神宮所蔵の二尺七寸三分の太刀(備州長舩重光 重要文化財)は、反りの強い姿に片落風の互の目を交えた、南北朝初期の兼光に酷似した作風(注A)である。 |
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