二蓋菱三巴透図鐔
無銘 古甲冑師

室町時代
鉄石目地丸形打返耳小透

縦 112.3mm 横 110.7㎜ 切羽台厚さ 3.2mm
耳際厚さ 約7mm

上製落込桐箱入


特別保存刀装具鑑定書古甲冑師


Tsuba
"ni gai-bishi, mitsu domoe" sukashi
no sign Ko Kacchushi

Muromachi period
made of iron
Size; 112.3mm×110.7mm×3.2mm
(approx.7mm at rim)
Special Kiri Box

Tokubetsu-hozon certificate by NBTHK (Ko Kacchushi)

 大振りで頑丈な造り込みとされた、時代の上がる甲冑師の作。切羽台は比較的薄手に仕立てられているが、耳際は肉が厚く、全面に丸鏨が魚子風に打ち施されている。鉄色黒くねっとりとした質感があり、加えて、元来は黒漆が塗られていたことが所々の痕跡で分かり、実戦の時代の真の姿がおぼろげにでも想像され興味深い。大胆な透かしは巴文で強い動きが感じられ、生ぶのままの小柄笄櫃の穴は菱を重ねて左右で三階菱を意図したものか、これも鐔の画面に力を与えている。


二蓋菱三巴透図鐔 無銘 古甲冑師

二蓋菱三巴透図鐔 無銘 古甲冑師


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