鉄地黒漆塗六十二間小星兜

江戸時代
茶漆塗五段錣 日輪前立
高さ 一尺五寸二分
横幅 一尺一寸 奥行 一尺一寸
(いずれも展示の寸法)
兜立付

1,000,000円(消費税込

Tetsu-ji Kuro urushi-nuri, 62 ken Koboshi Kabuto

Edo period
made of iron with black lacquered
Shikoro; brown lacqured, fifth-tier
Mae-tate; "Nichi-rin" design

Size; 46cm(height) / approx. 33.3cm(width)
approx. 33.3cm(dept)
come in disply stand


1,000,000JPY

 兜の鉢から錣の先端に至るまでの構成線の美しい小星兜。鍛え強い鉄地を幅十ミリほどの細い板に仕立て、わずかに筋を立てて一行三十点の小星で接ぎ合わせた堅牢な造り込み。特に漆黒の仕上げからなる渋い光沢の中に突出する小星が綺麗に揃って連なる様子は、武用に徹したものながら美術的要素が強く求められたもので甲冑工の技術の見せどころ。攻撃の矢や刀の力を削ぐという点でも、構造的に強度が高められている。当世風に下方に突出した簡潔な構造の眉庇も黒漆塗で、縁取りとした覆輪は魚子地に唐草文片切彫金色絵の華やかな仕立て。時代のままの画革で包んだやや大振りの吹き返しは古様式に倣ったもので、同じ魚子地唐草文金色絵仕上げの覆輪を廻らし、丸に釘抜の家紋を備えている。さらに、腰板の四方にも魚子地唐草文肉彫金色絵地透とした品位の高い飾り板が、魚子地仕立の鋲で装着されている。わずかに凹んだ天頂部に設けられた天辺座は金色絵菊花透、素銅地菊花透、菊刻座、やや長い玉縁などを六重に組み合わせたもので装飾性が高められている。前立は大振りの日輪形。笠印付環を備え、錣は茶漆塗五段、紺絲素懸縅としており、浮張も健全である。


鉄地黒漆塗六十二間小星兜

鉄地黒漆塗六十二間小星兜

鉄地黒漆塗六十二間小星兜

鉄地黒漆塗六十二間小星兜

鉄地黒漆塗六十二間小星兜

鉄地黒漆塗六十二間小星兜
鉄地黒漆塗六十二間小星兜

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