猛虎図鐔 銘 遊落斎赤文 かつら文子 江戸時代後期 出羽国庄内 朧銀石目地変り形片切彫鋤彫土手耳 縦 81.8mm 横 77㎜ 切羽台厚さ 5mm 特製落込桐箱入 保存刀装具鑑定書 550,000円(消費税込)
Tsuba "Mo-ko" (Tiger) Signature; Yurakusai Sekibun, Katsura Bunshi late Edo period / Shonai, Dewa province made of Oboro-gin Size; 81.8mm×77mm×5mm Special Kiri Box Hozon certificate by NBTHK 550,0000JPY
木瓜形崩しの変り形は何を意味するのであろう、天地左右非対称の、特に横の凹んだ構成線は拵に装着して転げない工夫であろうか興味深い造り込み。地金は色合いに深みのある朧銀地で肉厚く、表面は微細な石目地仕上げとし、赤文一門の得意とする強弱変化のある片切彫を濃密に施して雲間に潜む龍に吠えかかる猛虎を活写している。図柄は土手耳の内側にあり、これに虫食いの小穴を施して古い絵画を想わせる作としている。文子は初代赤文の子或いは姪と考えられている。師弟の合作は珍しい。