燕透図鐔
 銘 武州住赤坂彦十郎忠時作

江戸中期 武蔵国江戸

鉄地竪丸形地透
縦74.5mm 横72.8mm  切羽台厚さ 6.6mm

特製落込桐箱入

特別保存刀装具鑑定書 

Details

Tsuba
"Tsubame" sukashi
(Swallows)
Sig. Bushu ju Akasaka Hikojuro TADATOKI saku

mid Edo period
Edo city, Musashi province

made of iron
Length 74.5mm, Width 72.8mm, Thickness 6.6mm
Special Kiri Box

Tokubetsu-hozon certificate by NBTHK


 江戸時代初期に京より江戸に移住した赤坂鐔工は、京透とは異なる独特の草体化した意匠で人気を集め、後に江戸に隆盛した「粋」なる美意識の草創に影響を与えたとも考えられている。

 赤坂四代目の忠時の手になる、乱舞するような燕を意匠したこの鐔も、流れるような曲線の組み合わせからなり、さらに赤坂の風合いをも湛えている。

 耳際を薄手に仕立てた地鉄は細やかな石目地を施されて渋い色合いを呈し、茎櫃には赤坂独特の合せ鍛えの鍛着層が鮮明。


 

燕透図鐔 銘 武州住赤坂彦十郎忠時作

燕透図鐔 銘 武州住赤坂彦十郎忠時作

 

燕透図鐔 銘 武州住赤坂彦十郎忠時作