俵藤太百足退治留守模様図鐔
 銘 藤原国重

江戸中期 武蔵国江戸

真鍮地木瓜形平象嵌土手耳
縦83.2mm 横79.5mm  切羽台厚さ 5mm

特製落込桐箱入

特別保存刀装具鑑定書 

Details

Tsuba
"Tawara no Tota Mukade taiji"
(The legend of a giant centipede killing)
Sig. Fujiwara no KUNISHIGE

mid Edo period
Edo city, Musashi province

made of brass with inlay work
Length 83.2mm, Width 79.5mm, Thickness 5mm

Special Kiri Box

Tokubetsu-hozon certificate by NBTHK


 藤原國重は江戸中期の武州鐔工。平象嵌の技法を駆使して鐔全面に文様を映し出すを得意とした。

 この鐔も、俵藤太の伝承を彫り描いた個性的作品。真鍮地を切り込みの深い木瓜形に造り込み、地を鋤き下げて土手耳に仕立て、三上山に潜む大百足を退治した俵藤太が瀬田川に住む龍王より贈られた釣鐘、米俵、宝珠を、琵琶湖の波間と共に印象的な図としている。

 金銀赤銅の平象嵌は緻密な線描写で、古風な真鍮地と調和している。


 

俵藤太百足退治留守模様図鐔 銘 藤原国重

俵藤太百足退治留守模様図鐔 銘 藤原国重

 

俵藤太百足退治留守模様図鐔 銘 藤原国重