雨龍図鐔
銘 肥州矢上住光廣
江戸後期 肥前国
鉄地八角形高彫
縦68mm 横64.5mm
切羽台厚さ 5.5mm
上製落込桐箱入
made of iron
Length 68mm, Width 64.5mm, Thickness 5.5mm
Special Kiri Box
上質の鉄地を彫り込み、地底に石目地を打ち施して龍神の姿を鮮明に浮かび上がらせている。高彫された龍神は、うねるような胴体や宙を掻く手足に力が籠り、八角の宇宙の壁を突き破って現れ出るかのように迫力がある。
矢上光廣は、鉄地に細やかで動きのある群猿図を濃密に彫り描いた千匹猿図で知られる名工である。