梅樹図鐔
無銘 加賀象嵌
江戸後期 加賀国
赤銅石目地丸形毛彫平象嵌
縦75.9mm 横74.6mm
切羽台厚さ 4.5mm
特製落込桐箱入
made of Shakudo
Length 75.9mm Width 74.6mm Thickness 4.5mm
Special Kiri Box
平象嵌とは、平滑に仕立てた器物の表面に、平面的な描法で複数種の金属を象嵌するもの。色合いの種類は少ないながら、組み合わせる金属によっては絵画以上に華やかさが強調され、殊に細やかな線描写に心が奪われる。
この満開の梅を題に得た作も、匂起つように美しい。下地は上質な赤銅地で、微細な石目地仕上げで黒が深く沈み、梅樹の金と満開の銀の花弁を鮮明にしている。繊細な毛彫も見どころ。