牡丹獅子図小柄
銘 菊岡沾遊光利(花押)
江戸後期 武蔵国江戸神田
赤銅魚子地金高彫据紋裏板金哺
長さ 97.2mm 幅 14.8mm
特製落込桐箱入
late Edo period
Edo city, Musashi province
inlaid motifs, made of solid gold on the shakudo basement
Length 97.2mm Width 14.8mm
Special Kiri Box
この小柄は、金哺で縁どられた赤銅魚子地に、戯れ合う二疋の獅子を高彫据文した作。赤銅魚子地は粒が小さく揃い、光を受けた様子も叢なく美しい。
主題は すべて金無垢地の打ち出しで量感があり、後藤家の山高く谷深くの表現がそのまま当てはまる立体描写。獅子の表情が豊かで画面から飛び出さんばかりの動きが魅力。質の良い金地は、金錆が生じて豪壮ながらも色合いに落ち着きが感じられる。