枝菊に蝶図鐔
 銘 高良次造之

江戸時代後期 武蔵国江戸芝

赤銅魚子地竪丸形高彫色絵
縦73.5mm 横69mm  切羽台厚さ 4.8mm

特製落込桐箱入
特別保存刀装具鑑定書

Details

Tsuba
"Eda-giku" (Chrysanthemum)

Sig. Ko YOSHITSUGU kore wo tsukuru


late Edo period
Shiba, Edo city, Musashi province
made of Shakudo
Length 73.5mm Width 69mm Thickness 4.8mm

Special Kiri Box

Tokubetsu-hozon certificate by NBTHK



 東龍斎清壽の高弟として知られる高橋良次は、師風の高彫表現を得意とし、さらに独創を加味した異色の作品をも遺している。

 この鐔では赤銅魚子地高彫色絵の古典的な技法を採ってはいるが、菊花の姿態などに妖艶な風情が漂っており、個性を追求した作であることは明らか。漆黒の赤銅魚子地にくっきりと浮かび上がるように肉高に菊花を彫り出し、殊に花弁の開いた様子に動きを持たせ、金銀の色絵は繊細で清楚。東龍斎の風趣とは異なった世界観に挑み、見事に成功している。 


 

枝菊に蝶図鐔 銘 高良次造之

枝菊に蝶図鐔 銘 高良次造之