山水図鐔
 銘 井上正信作 東都不忍邊住

江戸後期  長門国萩‐武蔵国江戸

赤銅石目地竪丸形高彫色絵
縦73mm 横69.6mm  切羽台厚さ5mm

特製落込桐箱入

保存刀装具鑑定書

三十万円(消費税込)

Details

Tsuba
"Sansui"
Sig. Inoue MASANOBU saku
Touto Shinobazu no atari ju

late Edo period
Hagi city, Nagato province
- Edo city, Musashi province

made of Shakudon
Length 73mm Width 69.6mm Thickness 5mm
Special Kiri Box

Hozon certificate by NBTHK


Price 300,000JPY


 長州鐔工が得意として製作した山水図鐔。漆黒の赤銅地を微細な石目地に仕上げ、鋤彫と高彫を組み合わせ、遠近感豊かに不忍池界隈の様子を彫り表している。

 雲を中景にして目前の弁天社から遠く霞む寛永寺へと視線を移動させ、要所に金銀の色絵を加えて印象を高めている。

 長州鐔工は江戸の伊藤派に学んでおり、井上正信もその一人で、「東都不忍辺」と居住地が添銘された本作は、活動の足跡が窺い知れる貴重な資料となっている


 

山水図鐔 銘 井上正信作 東都不忍邊住

山水図鐔 銘 井上正信作 東都不忍邊住