三投桐透図鐔 銘 行年八十二才忠重作
Tsuba "Nage-kiri" sukashi Sig. Gyonen 82 sai, TADASHIGE saku
赤坂忠好は父忠重に次ぐ高い技量の工。それ故、父の晩年には代作代銘に携わっている。
花桐を流れるような構成としたこの図は忠好が得意としたもので、風趣を違えた幾つかの作を遺している。質の良い鉄地を穏やかな碁石形に造り込み。微細な石目地を施して地を透かし、葉脈を毛彫で活き活きと切り付け赤坂鐔独特の空間美を完成させている。
高齢の父忠重に代って子の忠好が製作したものであることが切銘の特徴から知られる。