桐紋茗荷透図鐔
 無銘 金山

室町時代 尾張国
鉄地丸形地透
縦74.5mm 横 73.9mm 切羽台厚さ 6mm

特製落込桐箱入
特別保存刀装具鑑定書(金山)

Details

Tsuba
"Kiri-mon, Myoga" sukashi
(Combination of Paulownia and Myoga design)

no sign. KANAYAMA


Muromachi period
Owari province
made of iron
Length 74.5mm Width 73.9mm Thickness 6mm

Special Kiri Box
Tokubetsu-hozon certificate by NBTHK
(Kanayama)


 やや小さく引き締まった造り込みの金山鐔。実戦の場では腰に帯びて障りがないよう小振りな鐔が好まれた。

 透かし鐔ながら見るからに堅牢な趣があり、鉄色黒くねっとりとした光沢が強く、全面に穏やかな抑揚と、皮膚を突き破るように突出した鉄骨が無数に現れ、鑑賞のための掌や指先を強く刺激し、最大の魅力となっている。

 施されている図柄は、古調な桐紋と茗荷を十字に構成して切羽台と耳とを繋いでいる。耳の内側に木瓜形を構成しており、古様式を再現したものと思われる。


 

桐紋茗荷透図鐔 無銘 金山

桐紋茗荷透図鐔 無銘 金山

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