脇差
銘 備州長舩盛光
應永廿五年八月日
(大業物)

Wakizashi
Bishu Osafune MORIMITSU
Oei 25 nen 8 gatsujitsu
(O Wazamono)


備前国 応永二十五年 六百三年前

刃長 一尺四寸八分五厘
反り 二分三厘
元幅 八分五厘
先幅 五分四厘
棟重ね 一分八厘
鎬重ね 一分七厘
彫刻 表 梵字・爪付素剣
裏 棒樋・連樋・梵字
銀無垢二重ハバキ 白鞘付

黒漆笛巻塗鞘脇差拵入
拵全長 二尺二寸四分
柄長 四寸九分

平成二十年福岡県登録
特別保存刀剣鑑定書

価格 百万円(消費税込)

Bizen province
Forged in Oei 25 (AD1418, early Muromachi period)
603 years ago

Hacho (Edge length) 45㎝
Sori (Curvature) approx. 0.7㎝
Moto-haba (Width at Ha-machi) approx. 2.58㎝
Saki-haba(Width at Kissaki) approx.1.64㎝
Kasane (Thickenss) approx. 0.55㎝
Engraving: "Bonji,Tsume-tsuki Suken"
on the right face(Omote)
"Bo-hi, Tsure-hi and Bonji"
on the back face (Ura)
Pure silver double Habaki / Shirasaya

Kuro urushi Fue-maki nuri saya,
wakizashi koshirae
Whole length: approx. 67.9cm
Hilt length: approx. 14.9cm

Tokubetsu-hozoncertificate by NBTHK

Price 1,000,000JPY

 応永備前と称揚され、康光と共に知名度と人気が高い盛光(もりみつ)は、南北朝の動乱が終息して政治、文化、経済が花開いた、室町初期応永年間の備前の刀工。鎌倉時代の一文字や長舩長光などを範にして独創を加え、杢目肌が綺麗に肌立つ地鉄に互の目丁子刃や直刃が冴えた作を遺している。
 応永盛光の特色が顕著なこの脇差は、太刀に差し添えるを目的とした片手打の刀で、身幅、重ね尋常に反りを控え、鋒小さく造り込まれた小太刀を想わせる姿格好。梵字、爪付きの剣、棒樋、連樋の刀身彫で美観が一段と高められ、応永備前らしい品位を湛えている。板目に杢目を交えた地鉄は地景で肌目が鮮明に起ち、厚く付いた沸の粒子が輝き、鎬筋辺りに淡く直映りが現れた美しい肌合いとなる。僅かに小互の目を交えた直刃の刃文は、柔らかく降り積もった沸で刃縁が明るく、沸付いて明るい刃中には金線、砂流しが盛んに働く。帽子は僅かに掃き掛けて小丸に返る。茎は生ぶで錆色深く落ち着き、銘字が細鑚で入念に刻されている。
 耳に紗綾形文の金象嵌が映えた赤銅磨地分銅形の鐔を掛け、金唐草文の縁、扇の目貫を革で巻き締め、若松に霞図小柄で装われた黒漆笛巻塗鞘の、洒落た脇差拵が付されている。

脇差 銘 備州長舩盛光 應永廿五年八月日脇差 銘 備州長舩盛光 應永廿五年八月日黒漆笛巻塗鞘脇差拵 刀身 脇差 銘 備州長舩盛光 應永廿五年八月日脇差 銘 備州長舩盛光 應永廿五年八月日 白鞘

脇差 銘 備州長舩盛光 應永廿五年八月日 差表切先脇差 銘 備州長舩盛光 應永廿五年八月日 差表中央脇差 銘 備州長舩盛光 應永廿五年八月日 差表ハバキ上

脇差 銘 備州長舩盛光 應永廿五年八月日 差裏切先脇差 銘 備州長舩盛光 應永廿五年八月日 差裏中央脇差 銘 備州長舩盛光 應永廿五年八月日 刀身差裏ハバキ上

刀 銘 造大慶直胤(花押) 天保七年仲春 差裏ハバキ上

 

刀 銘 造大慶直胤(花押) 天保七年仲春 ハバキ

脇差 銘 備州長舩盛光 應永廿五年八月日 ハバキ

盛光押形