笹舟蜘蛛図鐔
 銘 城州西陣住正阿弥市郎兵衛政徳作

江戸中期 山城国京都西陣
鉄地丸形鋤彫象嵌
縦 78.2mm 横 77.6mm 切羽台厚さ 5.2mm

上製落込桐箱入
特別保存刀装具鑑定書

Details

Tsuba
"Sasafune, Kumo" (Spider)
Sig. Joshu Nishijin ju Shoami Ichiro hyoe MASANORI saku

mid Edo period
Kyoto city, Yamashiro province
made of iron
Length 78.2mm Width 77.6mm Thickness 5.2mm

Special Kiri Box
Tokubetsu-hozon certificate by NBTHK


 市郎兵衛の個銘が刻された正阿弥政徳の鐔。
 正阿弥政徳は、埋忠派と共に京において琳派の美観を装剣小道具に展開した金工。京の風景や雅な事物を文様として表現するを得意とし、繊細な布目象嵌を駆使した名品が多く遺されている。

 この鐔では、うっすらと雪を被った山野が背景であろうか、笹舟で新たな地を求める蜘蛛を主題としている。
 筆絵のような松と柳、波は鋤彫でこれも文様風。平目地蒔絵のような銀象嵌の雪が活きている。


 

笹舟蜘蛛図鐔 銘 城州西陣住正阿弥市郎兵衛政徳作

笹舟蜘蛛図鐔 銘 城州西陣住正阿弥市郎兵衛政徳作

笹舟蜘蛛図鐔 銘 城州西陣住正阿弥市郎兵衛政徳作

笹舟蜘蛛図鐔 銘 城州西陣住正阿弥市郎兵衛政徳作