桐唐草に九曜紋図鐔
 無銘 柘植吉勝

江戸時代後期
肥後国
赤銅石目地木瓜形薄肉彫土手耳
縦 85mm 横 81mm 切羽台厚さ 5mm
特製落込桐箱入
保存刀装具鑑定書(柘植)

価格 三十万円(消費税込)

Details

Tsuba
"Kiri-karakusa, Kuyo mon"
no sign Tsuge YOSHIKATSU

late Edo period
Higo province
made of Shakudo
Length 85mm Width 81mm Thickness 5mm
Special Kiri Box
Hozon certificate by NBTHK (Tsuge)

Price 300,000JPY


肥後金工というと、林などの渋い鉄地を思い浮かべるが、重厚な風合いの赤銅地に繊細な彫刻を施した鐔もある。

柘植吉勝の本作が典型でしかも極上の仕立て。

土手耳を廻らした木瓜形とし、鐔全面に桐唐草と細川家が用いた九曜紋を薄肉に表現している。

この薄肉彫こそ、平田彦三などが得意とした酸による腐蝕によって文様を表す技法。彫り際が微妙に揺れてしかも複雑なその様子は魅力的。

本作は小柄笄の櫃穴に金の内覆輪を施して美観をさらに高めている。


 

桐唐草に九曜紋図鐔 無銘 柘植吉勝

桐唐草に九曜紋図鐔 無銘 柘植吉勝