短刀
銘 筑州住宗昌親作
平成三年八月日

Tanto
Chiku-shu ju So MASACHIKA saku
Heisei 3 nen 8 gatsubi


福岡県福岡市 無監査刀匠 三十三歳作

刃長 八寸一分八厘半
内反り僅少
元幅 七分九厘
棟重ね 二分
銀無垢二重ハバキ 白鞘入

平成四年福岡県登録

価格 二十五万円(消費税込)

Fukuoka prefecture
MUKANSA swordsmith by NBTHK
Hacho (Edge length) 24.8㎝
A little curved go to inner (Uchizori kinsho)
Motohaba (Width at Ha-machi) approx. 2.4㎝
Kasane (Thickness) approx. 0.61㎝
Pure silver double Habaki, Shirasaya

Price 250,000JPY

 宗昌親刀匠は昭和三十三年六月、九州にその人ありと知られた名工宗勉師(注①)の子として生まれ、本名を正敏という。昭和五十八年父に入門して修業。平成二年に初出品した新作名刀展で新人賞を受賞し、平成十三年以降連続して特賞を受賞し、平成十七年高松宮賞に輝き、平成十八年二月に無鑑査に認定されている。「刀造りは地鉄造り」との師匠の言葉を胸に、自家製鋼にも挑戦し、同郷の大先達左文字に迫らん(注②)と研鑽の日々を送っている。 この短刀は、身幅重ね尋常で、僅かに内に反った端正で美しい姿。板目鍛えの地鉄は地景が密に入り、地沸が厚く付いて光を反射して輝き、鉄冴える。広直刃調の刃文は小互の目に小丁子を交えて浅く湾れ、新雪のような小沸で刃縁が明るく、刃境に湯走り、細かな金線、砂流し掛かり、物打付近には金筋が躍動し、足、葉盛んに入り、沸の粒子が充満して刃中も明るい。帽子は突き上げて浅く返り、左文字同然。茎は製作時そのままに白く輝き、銘字が力強く刻されている。大左への憧憬と熱心な研究の跡を感じさせる、地刃昂然たる優品となっている。

注①…長曽祢乕徹、津田助廣、源清麿を範に、地刃冴えた名品を手掛け、刀界に偉大な足跡を遺した。

注②…平成十三年に文化庁長官賞を受賞した際、いつか大左のような地鉄の作を鍛造し、「筑州住昌親作写江雪左文字」と切銘出来るよう精進したいと述べている。


短刀 銘 筑州住宗昌親作 平成三年八月日短刀 銘 筑州住宗昌親作 平成三年八月日短刀 銘 筑州住宗昌親作 平成三年八月日  白鞘

短刀 銘 筑州住宗昌親作 平成三年八月日 差表切先短刀 銘 筑州住宗昌親作 平成三年八月日 差表ハバキ上

短刀 銘 筑州住宗昌親作 平成三年八月日 差裏切先短刀 銘 筑州住宗昌親作 平成三年八月日 差裏ハバキ上

短刀 銘 筑州住宗昌親作 平成三年八月日 ハバキ