短刀
銘 備前國住長舩祐定
万治二年三月吉日

Tanto
Bizen no kuni ju Osafune SUKESADA
Tiei 5 nen 2 gatsu kichijitsu


備前国 大永五年 四百九十五年前

刃長 六寸六分三厘
内反り僅少
元幅 五分五厘
重ね 二分一厘
鎬重ね 二分四厘強
金着一重ハバキ 白鞘付

金唐革塗鞘合口短刀拵入
拵全長 一尺九分
柄長 七寸九分

平成九年兵庫県登録
保存刀剣鑑定書

価格 五十五万円(消費税込)

Bizen province / Taiei 5 (AD15259, late Muromachi period) / 495 years ago
Hacho (Edge length) 20.1㎝
A little curved go to inner (Uchi-zori kinsho)
Motohaba (Width at Ha-machi) approx. 1.67㎝
Kasane (Thickenss) approx. 0.64㎝
Gold foil single Habaki, Shirasaya
Kin karakawa nuri saya, aikuchi tanto koshirae
Whole length: approx. 33cm
Hilt length: approx. 10.3cm
Hozon certificate by NBTHK
Price 550,000JPY

 長舩祐定は、数多くの優工を擁して名立たる武将たちの注文に応えた、戦国期の備前国最大の技術集団である。殊に棟梁与三左衛門尉祐定が差配した、室町後期永正頃の精良な鍛えからなる地鉄に焼高い互の目乱刃の冴えた作は、優れた刃味と操作性をも備え、戦陣に臨んだ武将たちの厚い支持を得たのである。 わずかに内反りが付いたこの短刀は、戦国武将が敵と組み合った際に、鎧の間隙を刺突するべく腰間に備えた最終の武器。元来の重ねが厚く、長めに仕立てられた茎は掌中に収まり良く、重宝されたものであろうふくら枯れごころとなる。地鉄は板目に杢を交えて肌目が強く起ち、地沸が厚く付いて湯走り、飛焼となったその合間に地景が太く入る。互の目に片落ち風の刃を交えた焼刃は銀砂のような沸で刃縁の光が強く輝き、沸匂で明るい刃中にはほつれを伴う金線、沸筋、砂流しが激しく掛かり、長い棟焼は地沸と湯走りに連動して与三左衛門尉祐定得意の皆焼の様相を鮮明にする。保存の優れた茎に細鑚で丁寧に刻された備前國住銘も与三左衛門尉祐定の銘に似ている。小品ながら戦国武将の覇気を体現したような見応えのある一口である。 江戸時代には護身用として懐に備えたものであろう、金唐革風の鮮やかな変り塗の上品な拵に収められている。


短刀 銘 備前國住長舩祐定 大永五年二月吉日短刀 銘 備前國住長舩祐定 大永五年二月吉日金唐革塗鞘合口短刀拵 刀身 短刀 銘 備前國住長舩祐定 大永五年二月吉日短刀 銘 備前國住長舩祐定 大永五年二月吉日 白鞘

短刀 銘 備前國住長舩祐定 大永五年二月吉日 差表切先短刀 銘 備前國住長舩祐定 大永五年二月吉日 差表ハバキ上

短刀 銘 備前國住長舩祐定 大永五年二月吉日 差裏切先短刀 銘 備前國住長舩祐定 大永五年二月吉日 差裏ハバキ上

短刀 銘 備前國住長舩祐定 大永五年二月吉日 ハバキ

祐定押形