一覧へ
梅花散図大小鐔 無銘 神吉楽壽 江戸時代後期 肥後国 鉄地障泥形高彫 大 縦 77.2mm 横 71.9㎜ 切羽台厚さ 4㎜ 小 縦 68.2mm 横 63.3㎜ 切羽台厚さ 4㎜ 特製落込大小桐箱入 特別保存刀装具鑑定書(楽壽)
Dai sho Tsuba "Baika chirashi" no sign: Kamiyoshi RAKUJU late Edo period / Higo province made of iron Large size; 77.2mm×71.9mm×4mm Small size; 68.2mm×63.3mm×4mm Special Kiri Box Tokubetsu-hozon certificate (Rakuju)
肥後細川家が使用している家紋の一つに桜があり、肥後鐔の意匠として桜が採られた作が多い。神吉楽壽のこの大小鐔も満開の桜花が魅力で、鉄地一色ながら風情がある。肥後金工には茶の美意識が備わっており、華やかであっても過ぎることがないところが特質。鉄地は色合い黒く、桜花はしっとりとした高彫、毛彫の花芯が活きている。地面を子細に観察すると、耳際に鍛え肌が流文状に現れており、これを川の流れに見立て、竜田川を意図したものか。
Ginza Choshuya All Rights Reserved