脇差 銘 奥州仙臺住國包(二代)
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二代目國包は伊達政宗寵愛の山城大掾國包の子で、慶長十七年の生まれ(注@)。正保二年に家督を継いで仙台藩のお抱え刀工となり、寛文七年十一月には五十六歳で山城守を受領している。初代もまた追い求めた遠祖保昌伝の柾目鍛えを得意とし、古作に紛れる覇気横溢の大和伝を遺している(注A)だけでなく、互の目出来の刃文にも挑んでその完成度が高く、さらに良業物に列せられているように切れ味にも優れた刀工であった。 注@…寛文十二年六十一歳没。 |
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