刀 銘 龍神太郎源貞茂彫同作 安達貞茂 和歌山県田辺市 四十五歳作 刃長 二尺三寸七分六厘 Edge length; 72cm
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幕末に卓越した作刀技術と見事な刀身彫刻で大坂正宗の異名をとった天性の刀工月山雲龍子貞一。その技術は子貞勝(帝室技芸員)、嫡孫貞一(人間国宝)、貞勝門の龍泉貞次などの門人に継承された。安達貞茂もその一人。昭和五十六年に月山貞一師に入門し、鍛刀と彫刻の秘術を修めて和歌山龍神村に帰郷、南紀重國の倶利迦羅彫のある脇差を範に精鍛した平成十四年紀の作(注)をはじめとする優品を手掛けている。 注…『月山貞一とその一門』図録。 |
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