脇差 銘 播磨守輝廣作(業物)
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文禄四年に尾張清洲城主となった福島正則は、幼少より秀吉に仕え、賤ケ岳、四国攻め、文禄の役等で戦功を上げ、天下分け目の関ヶ原の戦では東軍の大勝利に貢献し、慶長五年に安芸と備後の四十九万石を領した。播磨守輝廣は正則が清洲時代(注@)に召し抱えた刀工(注A)。千軍万馬の将福島正則の尚武に応えて手掛けた沸出来の刀は相州上工を想わせて世評高く、江戸初期屈指の名工として刀史に名を刻している。 注@…尾張国蟹江の出身。初銘兼久という。師肥後守輝廣の信を得て娘婿となり、輝廣二代を襲名。 |
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