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刀 無銘 上総國正直



Katana
no sign. Kazusa no kuni MASANAO



上総国 嘉永頃 百六十五年前
Kazusa province, Kaei era(mid 19th century, late Edo period), about 165 years ago

刃長 一尺九寸九分九厘強 Edge length; 60.6cm
反り 三分三厘 Sori (Curvature); approx. 1cm
元幅 一寸四厘 Moto-haba(Width at Ha-machi); approx. 3.15cm
先幅 九分九厘 Saki-haba(Width at Kissaki); approx. 3cm
棟重ね 二分二厘
鎬重ね 二分七厘 Kasane (Thickness); approx. 0.82cm
彫刻 表裏 棒樋・薙刀樋掻き流し
Engraving: "Bo-hi, Naginata-hi, kaki-nagashi" on the both sides
金着一重ハバキ 白鞘付
Gold foil single Habaki / Shirasaya

黒石目地塗鞘打刀拵 Kuro ishime-ji nuri saya, uchigatana koshirae
拵全長 二尺八寸四分 Whole length: approx. 86.1cm
柄長 六寸五分 Hilt length: approx. 19.7cm


昭和四十一年香川県登録
保存刀剣鑑定書(上総国正直)
Hozon certificate by NBTHK (Kazausa no kuni Masanao)

価格 850,000円(消費税込)

 源清麿の門人、上総國正直(まさなお)と極められた良刀。正直には師清麿に良く似た作風の嘉永七年甲寅二月日紀の刀と短刀の遺作(注@)があり、天保末年から嘉永初年頃にかけて入門し、独立したと考えられている。正直には斎藤昌麿所持の短刀がある。昌麿は清麿におそらく造短刀の注文した国学者で、享和二年上総国君津郡波岡村小浜(注A)の生まれ。正直も昌麿の生家近くの出と推考される。

 この刀は、身幅が広く元先の幅差が殆どなく、重ねも厚く、腰元に薙刀樋を、中程から先に棒樋を深々と掻いてなお手持ち頗る重く、反り控えめに鋒が大きく延び、まさに清麿然とした豪快な造り込み。刃寄りに柾を交えた板目鍛えの地鉄は、地景が太く入って肌目起ち、地沸厚く付いて沸映り立ち、地鉄が冴え冴えとしている。刃文は浅い湾れに互の目を交えて抑揚変化し、強く沸付いて刃縁の光強く、刃境に湯走り、盛んに入った足を遮るように金線、砂流し、沸筋が幾筋も掛かり、刃中も沸の粒子で満ち、照度が抜群に高い。帽子は乱れ込んで掃き掛け、焼詰めごころに浅く返る。大磨上無銘の茎は拵の柄形に配慮してのものであろう、たなご腹ごころの形に仕立てられている。清麿も私淑した志津三郎兼氏の大太刀を念頭に精鍛された作で、その真に迫る見事な出来口ゆえか、後に大磨上無銘とされたのであろう。
 山高く谷深く彫られた虎豹図の上質の目貫が巻き込まれた柄に、鉄地龍図の鐔と縁頭、鐺に獅子図を配した黒石目地塗鞘の拵が附されている。

注@…『清麿大鑑』。なお同書に「上総正直の作品は、どうしたものか、 実に少ない。名作にでも化けたものか」と遺作の少なさについての記述がある。
注A…現在の千葉県木更津市。なお子孫は今もいて、昌麿所持の正直の短刀を千葉県立木更津美術館に収めた。

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刀 無銘 上総國正直 切先表     刀 無銘 上総國正直 刀身表中央刀 無銘 上総國正直 刀身ハバキ上表


 

刀 無銘 上総國正直  刀身差裏切先    刀 無銘 上総國正直 刀身差裏中央刀 無銘 上総國正直 刀身ハバキ上差裏

 







 



刀 無銘 上総國正直 ハバキ  

 

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