脇差 銘 備州長舩盛光
黒蝋色塗鞘脇差拵入Kuro ro-iro nuri saya, wakizashi koshirae
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三十四年の長きに及んだ応永。前半期の将軍は三代足利義満、後半はその子四代義持で、治世が安定し、鹿苑寺金閣に代表される北山文化が栄えた。盛光はその頃活躍した備前刀工。理想の武家政治再建の風に励まされ、鎌倉期の一文字や長舩長光などの名工を範に、清く澄んだ地鉄の直刃や乱刃の溌溂たる作を手掛け、今も「応永備前」と尊称され、愛刀家に珍重されている。 |
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