両鎬大身槍
本間薫山博士鞘書 Calligraphy on the scabbard written by Dr. Honma Kunzan
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前田利家は織田信長に仕えて数々の軍功に輝き、信長没後は秀吉より北陸道支配を委ねられた歴戦の将である。二代利長、三代利常は徳川将軍家と姻戚関係を持ち、また将軍家の普請事業の費用を積極的に負担して将軍家への親和姿勢を顕示した。その一方で、槍一筋で戦陣に生きた前田利家の遺訓が脈々と生きていたのであろう、刀工を保護するなど武備充実にも怠りがなかった。 注…作例は少なく、資料を豊富に集めた『加州新刀大鑑』にも兼若の槍は載せられていない。 |
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