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破扇図鐔 無銘 阿波正阿弥 江戸時代後期 阿波国 鉄地丸形布目象嵌陰透 縦 78.5mm 横 78.3㎜ 切羽台厚さ 4.4㎜ 落込桐箱入
Tsuba "Yabure Ogi" no sign: AWA SHOAMI late Edo period / Awa province made of iron Size; 78.5mm×78.3mm×4.4mm Kiri Box
濃密な金の布目象嵌と透かしを組み合わせて華麗な装飾を追求した作。図柄は、着物などの文様にも採られている破れ扇。桂川などに投じられた扇が、水の流れに次第に破れてゆく様子を表したもの。この鐔では扇の周りに水の流れと水草を金布目象嵌で表している。透しの線もすっきりとして美しい。因みに、『刀装小道具口座』に、阿波正阿弥の鐔は明治期に海外のコレクターに好まれて輸出され、国内に遺されている作は比較的少ないとある。
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