雨龍図鐔　銘　八代甚吾作

雨龍図鐔
銘　八代甚吾作
江戸時代中期　肥後国
鉄地竪丸形高彫布目象嵌土手耳
縦 79.8mm　横 75㎜　切羽台厚さ 6㎜
特製落込桐箱入
保存刀装具鑑定書

二十八万円（消費税込）

Tsuba
"Ama Ryu"
Signature: Yatsushiro JINGO saku

mid Edo period / Higo province
made of iron
Size; 79.8mm×75mm×6mm
Special Kiri Box

Hozon certificate by NBTHK
280,000JPY

　肥後にあって特異な地造りを背景に心象的描写からなる作品群を遺したのが志水甚吾。真鍮象嵌で知られるが、暈しを活かした布目象嵌を得意として雨龍図を彫り描き、その裏面には三鈷柄を添え描くを常としている。この鐔も、鎚の痕跡を明瞭にする色合い黒く光沢の強い強靭な鉄肌が魅力。これを薄肉に彫り出し、渋い銀の布目象嵌を要所に施して色合いの妙を示している。左右猪目状の櫃穴はやや斜めに彫り込んであり、力強い景色となっている。

雨龍図鐔　銘　八代甚吾作