黒蝋色塗家紋蒔絵鞘合口短刀拵
短刀 銘 正真(金房)

Kuro ro-iro nuri kamon makie saya, aikuchi tanto koshirae
Tanto: MASAZANE (Kinbo)



拵全長 一尺四寸五分 Whole length: approx. 44cm
鞘長 一尺六分 Scabbard length: approx. 32.1cm
柄長 三寸九分 Hilt length: approx. 11.8cm


刀身 短刀 銘 正真 Sword: Tanto Sig. Masazane (Kinbo)
大和国 天文頃 約四百八十年前
Yamato province, Tenbun era (early 16th century, late Muromachi period), about 480 years ago

刃長 九寸五分八厘 Edge length; 29cm
反り 僅少 Sori (Curvature); a little
元幅 七分九厘 Moto-haba(Width at Ha-machi); approx. 2.4cm
重ね 二分二厘 Kasane (Thickness); approx. 0.67cm
金着一重ハバキ 白鞘入
Gold foil single Habaki / Shirasaya

昭和二十六年愛媛県登録
保存刀剣鑑定書
Hozon certificate by NBTHK

価格 2,200,000円(消費税込)

 七曜紋と柏紋の総金具で装い、同じ家紋を鞘に金蒔絵で散し配した合口短刀拵(注)。総体の下地が黒漆、赤銅魚子地、革巻柄も表面を黒漆で仕上げており、深く沈んだその色調が金の家紋を鮮やかに浮かび上がらせる構成。黒漆は百数十年の時を経てわずかに透明感が生じた蝋色で、家紋はいずれも濃厚な色合いの金粉蒔絵に繊細な付描。革巻の柄は表面に微細な石目地漆を塗り施したもので、しっとりと渋い光沢を呈している。総金具も静かさを漂わせる奇麗に揃った赤銅魚子地に高彫金色絵、頭にのみ猪目が透かし配されている。この短刀拵には、目貫と蒔絵を含めて三十二の家紋が構成されている。
 隼人丞正真は、戦国時代の大和に栄えた金房派の刀工で、しっかりとした造り込みの刀や十文字槍の遺例をみるように、同時代に盛んに用いられるようになった実戦武器の製作において戦国武将の信頼を集めていた。
 この短刀は、身幅を狭めて具足の隙間を突くに適した作ながら、やや寸法を長く仕立ててわずかに先反りを付けた、截断にも用いられる凄絶な武具。ところが、杢を交えた板目鍛えの地鉄が地景を伴って躍動感に満ち、さらに濃淡変化のある映りが起って美観にも優れた逸材。刃文はごく浅い湾れを交えた簡潔な直刃。小沸に匂を交えた焼刃は柔らか味があり、刃境が盛んにほつれ掛かって金線が交じり、刃中に匂が広がって明るく、帽子は先が掃き掛けて返る。勝手下がりの鑢に特徴的な銘が刻されている。ハバキに施されている鑢目も日足状の凝ったもので、隠れたところにも美観が求められている。

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短刀 銘 正真(金房) 切先表     短刀 銘 正真(金房) 刀身ハバキ上表


短刀 銘 正真(金房) 切先裏    短刀 銘 正真(金房)刀身ハバキ上差裏

  短刀 銘 正真(金房) ハバキ

 

 

正真押形
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