刀
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肥前刀の発展は初代忠吉による鎌倉時代の山城物の再現という大きな目標と、それに突き進んだ研究の結果によるが、師の技術を受け継いでさらに進化させた二代目忠廣の力量も忘れることができない。加え、忠吉家が仕えていた佐賀藩主鍋島家による刀工への厚い庇護が効果的に働いたものと思われる。殊に、同藩から他国の大名家などへ、忠吉、忠廣の刀が贈り物とされたほどに截断能力の高さと美しさが高く評価されている。また、寛永十一年に武器輸出禁止令が幕府より発せられているように、国外からの注文が多かったことも忠吉一門の技術の高さを示している。 |
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