脇差
Mino province, Enpo era, early Edo period, late 17th century, about 340 years ago 昭和五十四年東京都登録 保存刀剣鑑定書
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得印家久は江戸前期の美濃刀工で、名を古市喜兵衛尉という。戦国動乱期に磨かれた作刀技術を継承して美濃で鎚を振るい、萬治三年八月、春日大明神への奉納薙刀を精鍛。天和三年九月四十八歳(注@)の時には、かの有名な直江兼続も信仰したと伝える京都愛宕山大権現への奉納刀を精鍛。その茎には「百箇日精進潔斎修神道加持秘密鍛煉作之」とあり、優れた技術と篤実な人柄を偲ばせている。 注@…『美濃刀大鑑』参照。尚、銘文から生年は寛永十三年とわかる。 |
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