脇差
Settsu province, Genroku 3, mid Edo period, AD1690, 329 years ago 平成二十九年神奈川県登録 価格 1,800,000 円(消費税込) |
近江守助直は寛永十六年(注A)江州野洲郡高木村の生まれ。大坂常盤町の津田助廣初代の門を叩き、三歳年長の兄弟子甚之丞、後の越前守助廣と切磋琢磨して修業。技量頗る高く、助廣を「海内の名人」と絶賛した『新刀辨疑』では、助直を「津田助廣に劣らざる名人世の知る所也」と評している。天和二年三月十四日四十六歳で没した義兄(注B)助廣の遺志を継いで津田姓を名乗り、棟梁の重責を担った。 注@…鞘書に「敷島の大和心を人とはゝ朝日に匂ふ山さくら花」とある。折口信夫の門人で養子となった歌人藤井春洋。陸軍中尉として硫黄島に赴任し、昭和二十年戦死。今に残る二十一通に及ぶ硫黄島からの手紙には、慣れない島の生活、詠歌について切々と綴られている。昭和二十八年歌集『鵠が音』が出版された。 |
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