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三つのお約束

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脇差
銘 尾崎源五右衛門助隆
寛政十年二月日

Wakizashi
Ozaki Gengoemon Suketaka
Kansei 10 nen 2 gatsubi

摂津国 寛政 三十七歳作 二百二十年前

刃長 一尺六寸九分三厘 Edge length; 51.3cm
反り 二分七厘 Sori (Curveture); approx.0.82cm
元幅 一寸五厘半 Moto-haba(width at Ha-machi); approx. 3.2cm
先幅 七分九厘 Saki-haba (width at Kissaki); approx. 2.4cm
棟重ね 二分三厘
鎬重ね 二分四厘 Kasane (thickness); approx. 0.73cm
金着一重ハバキ 白鞘入

昭和三十四年京都府登録
特別保存刀剣鑑定書 Tokubetsu hozon certificate by NBTHK

 濤瀾乱刃は江戸の水心子正秀や手柄山正繁らが巨人助廣に挑んで成果を上げているが、別けても尾崎源右衛門助隆はその最右翼に位置付けられよう。宝暦三年に播磨国に生まれた助隆は、大坂の地で修業して独立。本歌の塁を摩す濤瀾乱刃の数々を手掛けている。
 この脇差は、身幅広く、重ね厚く、鎬筋の線が立ち、反りを控えた中鋒の、張りのある姿。地鉄は小板目肌が詰んで大坂地鉄の優質を鮮明にしている。濤瀾乱の刃文は、高さの異なる互の目の二つ三つと連れた片男波が元と先双方から押し寄せ、中ほどでぶつかって波頭を立てる助隆らしい構成で、焼頭が丸みを帯びて刃中の玉刃となる。焼刃は白雪のような粒子の揃った小沸が深く厚く付いて匂口が明るく冴え、帽子は端正な小丸返り。

注…この年の十二月十九日に長門守を受領している。

脇差 銘 尾崎源五右衛門助隆 寛政十年二月日脇差 銘 尾崎源五右衛門助隆 寛政十年二月日脇差 銘 尾崎源五右衛門助隆 寛政十年二月日 白鞘

脇差 銘 尾崎源五右衛門助隆 寛政十年二月日 切先表脇差 銘 尾崎源五右衛門助隆 寛政十年二月日 刀身中央表脇差 銘 尾崎源五右衛門助隆 寛政十年二月日 ハバキ上表


脇差 銘 尾崎源五右衛門助隆 寛政十年二月日 切先裏脇差 銘 尾崎源五右衛門助隆 寛政十年二月日 中央裏脇差 銘 尾崎源五右衛門助隆 寛政十年二月日 ハバキ上裏

脇差 銘 尾崎源五右衛門助隆 寛政十年二月日 ハバキ



助隆押形

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