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平造脇差 恒平作
    平成二十年春吉日 彫仙壽

Hirazukuri-Wakizashi Sig. Tsunehira saku
    Heisei 20 nen Haru Kichijitsu,
Hori Senju

刀身 上林恒平 無鑑査刀匠 山形県山形市 
彫刻 柳村仙壽 無鑑査作家 岡山県岡山市
刃長 一尺一寸二分五厘(三四・一糎) 反り 六厘
元幅 一寸 重ね 二分
彫刻 表裏 和歌・桜樹地肉彫
金着一重ハバキ 白鞘入
平成二十年山形県登録


【Sword】
Kanbayashi Tsunehira
"Mukansa" swordsmith, lived in Yamagata city, Yamagata prefecture

Hacho (Edge length) 34.1cm / Sori (Curveture) approx. 0.18cm
Motohaba (width at Ha-machi) approx. 3.03cm / Kasane (thickenss) approx. 0.6cm
Gold foil single Habaki, Shirasaya

【Engraving】
Yanagimura Senju
"Mukansa", lived in Okayama city, Okayama prefecture

Engraving; Japanese poety authored by Motoori Norinaga and a branch of Cherry blossom
"Shikishima no Yamato gokoro wo hito tohaba, Asahi ni niou Yamazakura bana"


 刀身に本居宣長の「しきしまの 大和心を 人とはば 朝日に匂ふ 山桜花」の和歌を、文字彫と桜樹のみ地肉彫で写実表現した、恒平刀匠と仙壽師の手になる刀身彫刻の美しい作。信國など南北朝時代から室町時代初期の相州伝平造小脇差を手本としたもので、元来は太刀の差し添えに戦場で重宝された造り込み。寸法と身幅のバランスに優れ、手持ちも良く古作そのもの。小板目鍛えの地鉄は地沸が厚く付き、地底に交る板目に沿って細かな地景が交じり躍動感に満つ。刃文は二つずつに連れた互の目が矢筈状に乱れ、湾れと一部小模様の乱れを交えて帽子は浅く乱れ込んで先は掃き掛けて長く返る。小沸に柔らか味のある匂を交えた焼刃は明るく、所々に小沸が叢付き、地中には湯走りがほつれ状に流れ込み、肌目に沿って金線を伴うほつれ沸筋砂流しが掛かり、淡く足の入る刃中にもこれが及んで変化のある景色となる。筆先の流れるように配された文字彫の彫り際は鋭く立って澄み、桜花も鮮やかに、和歌の意味をそのまま映し出している。
上林恒平刀匠は昭和二十四年山形県の生まれ。人間国宝の宮入行平刀匠に師事して相州伝を修め、昭和五十一年に独立。新作名刀展に連続入賞して昭和六十年に無鑑査刀匠に認定される。
柳村仙壽師は昭和二十年岡山県の生まれ。子供の頃から彫刻に興味を抱き、二十代前半から本格的な彫金を学び、昭和四十七年に刀身彫の先達苔口仙e師に入門、師を凌駕する作品を手掛け、伊勢神宮式年遷宮の宝剣などの製作に携わった、現代を代表する金工の一人であった。

平造脇差 銘 恒平作 平成二十年春吉日 彫仙壽平造脇差 銘 恒平作 平成二十年春吉日 彫仙壽平造脇差 銘 恒平作 平成二十年春吉日 彫仙壽 白鞘

平造脇差 銘 恒平作 平成二十年春吉日 彫仙壽 切先表平造脇差 銘 恒平作 平成二十年春吉日 彫仙壽 ハバキ上表

平造脇差 銘 恒平作 平成二十年春吉日 彫仙壽 切先裏平造脇差 銘 恒平作 平成二十年春吉日 彫仙壽 ハバキ上裏


平造脇差 銘 恒平作 平成二十年春吉日 彫仙壽 ハバキ

恒平押形
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